2015年4月5日日曜日

「自然を考えるワークショップ」に参加して ー 第一回 概説、並びに「ひょうたん池とにスイレン池周り」

石神井の自然を考えるWS(ワークショップ)で最終案を提示36地点で改修、高木・老木化した雑木林を見直し併せて水辺を再生して、浅瀬を好む生物の育成も図る

  26年6月から開催されてきた『自然を考えるワークショップ』において、27年3月に公園当局から新たな石神井公園の改修案の提案がありました。なんと36地点で改修される大規模な、かつ前向きな提案です。SSFとしては、今回の改修案を歓迎し、今後とも石神井にふさわしい公園づくりに貢献して行きたいと思います。 改修案で公園がどう変わるのか、目立った点などについて説明して行きたいと思います。
 今回の改修案全体について、SSFでは「公園当局の答案としては100点満点」だと思っています。今後は提示された改修案がきちんと履行されるように見守っていくことが肝要だと思います。SSFが拘ってきた①害ある外来種の駆除問題、②水質の浄化対策については、「公園側の内部事情等もあり、外来種については2020年までに根絶するか低密度化する(まずは石神井池南側のキショーブの駆除から…)、②水質浄化については27年度の石神井池の植生実験を踏まえて対応する」との説明を承って、経緯を見守りたいと思います。
  当初案では「野鳥誘致林ありき…」の印象が強かった改修案ですが、3回目のワークショップでは(併せて現地での解説もあり)、改修案の目的などについて説明があり、評価すべき内容となっています。

  では、提示された改修案の骨子について紹介です。①公園のどこからも水面が見えるように植栽等をすっきりさせる。②池渕のコンクリート等の垂直護岸を一部傾斜護岸に変えて水辺空間を豊かにする(浅い水辺を好む生物等の育成)、③三宝寺池の北側斜面・台地のシラカシ等の常緑樹を抑えて林間を明るくする(南面は薄暗い現状を維持)、④高木・老木化した雑木林を順次伐採して低木雑木林に育成する、⑤野鳥誘致林に2つ目の水場をつくる、⑥石神井池西詰め部(ボート付け場跡地)の付近改善と、池北側歩道沿いに浮島を設置する、等となっています。

【第1回 ヒョータン池とスイレン池周り】

公園のどこからも水面が見える見通しに

  ヒョータン池周り、三宝寺にかけての育ちすぎた植生等を整理して、見通しを良くする。公園内のどこからも池の水面が見えるようにしていく方向だ。また三宝寺池東側でスイレンが増え過ぎ密生して水面を覆っている。これを抑制して3分の1程度に減じる。水底にシートを貼り、発芽を抑え、水面を拡大する。可憐なスイレンの華を期待したい。
  国の天然記念物の浮島周辺の繁茂したヨシ原やハンノキも整備の手が入る。一方で天然記念物の復元化工事は継続される。木道沿いがすっきりと整理される格好だ。
  ヒョータン池については野鳥やトンボなどの生息地として評価が高い。その一方、ヨシの大繁茂、ヘドロ堆積・水の汚れなどの指摘もあり、子供の水遊び場としての整備開放の要請等もある。



3/15 現地説明会で改修計画を語る事務局



繁茂しすぎ密生するスイレンは1/3程度に縮小される予定

















2015年2月11日水曜日

石神井公園の水に関するデータ


SSFでは、隔月毎に石神井公園の池の水質検査を実施しております。 下記二つの表は、本年2月1日時点における水質・透明度検査結果並びに、過去11年間の一日あたりの平均地下水汲み上げ量のデータです。 ALWAYS第10号一面記事と併せてご覧下さい。




2014年3月20日木曜日

松の風文化公園


 旧日銀グランド跡地の練馬区立の「松の風文化公園」が4月1日からオープンします。 
 この公園について、SSFでは2つの要望を練馬区に提出し、署名活動も行ないました。1つは区案の芝生広場を少年野球場にするな! と言うこと。 折角の広大な芝生グランドの真ん中をすっぽりとフェンスで囲って少年野球場化するなどお粗末な計画でした。 もう1つは、公園の24時間のオープン化でした。
 この署名活動を含む行動の結果は、1勝1敗。少年野球場化は撤回されました。バックネット左右両脇のオーバーフェンスはリニューアルがなりました。都立公園との境にある通路は広く、立派になりました。 これはこれでよかったのではないかと思います。 全体的には明るい雰囲気になったように見えます。 24時間のオープンはなりませんでした。 都立部分を考えると妙な感じです。
 一般オープンに先立って会場セレモニーが3月30日の午後から行なわれるそうです。

2014年3月9日日曜日

近況

 石神井公園に関しては、近々東部公園緑地事務所から昨年の石神井池
の水質調査の報告、それを今後どのように扱うかと言う様なことが聞かれる
ことになっています。
 SSFとしては26年度にこの2年に急増してきたブルーギル稚魚の捕獲に
乗り出すべく、準備を進めています。井の頭かんさつ会の田中さんと接触
して、いろんなことを勉強させてもらっています。3月中にこのことで東部事
務所に相談に行きたいと思います。
 今年は忙しくなりそうです。

―――佐藤英

2014年2月6日木曜日

井の頭池かいぼり隊2月1日、2日

  井の頭かいぼり隊の成果第2弾をお報せします。2月1日(土)、2日(日)分です。採取場所は七井橋丈量の井の頭池です。
  保護対象:マゴィ32、モツゴ254、ゲンゴロウブナ30ギンブナ94、ブナ1、二ゴイ1、ヌマチチブ655、テナガエビ377、ヌマエビ5、トウヨシノボリ7、ヨシノボリ類1、ナマズ22、ビワコオオナマズ1、ウナギ3、ヤゴ類16、クサガメ3、スッポン3、計1524駆除対象:オオクチバス868、ブルーギル2165、ギギ58、ソウギョ1、色コイ3、カムルチー1、ワタカ1、アメリカザリガニ1、シナヌマエビ1、ミシシッピアカミミガメ3、計3093
  今回も駆除対象が67%と3分の2を占めています。バスとギルで全体の62%です。

  今後もかいぼり隊での採取は3月初めまで続きます。
  皆さんも是非井の頭池を訪ねてみてください。


―――SSF.佐藤英

SSF近況報告

幾つかご報告致します。

(1) 昨年10月から再開した「石神井川・上石神井アパート付近の川づくり懇談会」(東京都第四建設事務所主催)で、1月28日に一応の結論が出ました。下の2枚の絵のような形で今後進められます。詳しく聞きたい方には個別にお答えします。


(2) 昨年10月から井の頭かいぼり隊に参加して来ました。12月までは講習と簡単な実習。1月末から2月にかけての土日など、計5日間かいぼり隊に参加。池に入って魚取りしたのは3回、あとは普及啓発でした。その様子などはテレビ・新聞で数多く報道されております。かなり正確な内容だったと思います。前半(1月25日,26日)だけでも捕獲数は8700匹余り。コイやナマズ、ソウギョ、ハクレンなどの大型魚150尾。コイは大型が多かったのですが、数は予想以上に少なかったと思います。保護された在来種ではモツゴ194、ゲンゴロウブナ159、ギンブナ27、ヌマチチブ1583、テナガエビ800、スジエビ3、トウヨシノボリ13、クサガメ11、石亀3、スッポン5、など。 駆除対象は、オオクチバス268、ブルーギル5292、ギギ77、アオウオ14、ソウギョ5、ハクレン3、ターナー類(北米産カメ)2、ミシシッピアカミミガメ7、など。 駆除対象が7割近くを占めていました。中でもブルーギルが圧倒的でした。 この内、体長30㎜以内のものが約5200尾です。いわゆる稚魚段階のもので、ヘドロの中から網ですくい取る、石垣等の・u樞イ屬涼罎・蘢匹そ个靴栃瓩泙┐襪茲Δ幣・屬任靴拭・靴・發海Δ靴進甞雄邏箸亮損楸莪茲眩澗里・蕕垢譴个瓦・造蕕譴身楼呂世辰燭隼廚い泙后・・w)2月1日(土)には、体長98cmの巨大ナマズの捕獲を見ました。おとなしく捕獲されました。こんな大物もいるんですね。まさに池の主的存在です。
  ブルーギルは恐るべき相手です。井の頭ではかいぼりは27年度、29年度と計3回行われることになったおります。今回はPR効果も含めてそれなりの成果はあったと思います。繰り返すことによって、稚魚段階で捕獲を繰り返することで効果は期待できそうだと思います。ただ、今回は弁天池が護岸が弱く対象外になっていたこと、ヘドロは日干しのみで除去をしない、また、水草を増やす具体的な策がない、等の欠点があり、今後の課題です。
  こうした経過があり、残念ながら石神井池でのかいぼりは実現のめどが全く立っておりません。しかし、かいぼりの必要性は周知されつつあり、”井の頭モデル”モデルとして成功すればやがて……、と思っております。














(3) 昨年6月から石神井池で行われた植物等を使った水質浄化実験の報告はまだのようです。しかし、この際に行われた魚の捕獲では、大量のブルーギルの稚魚がありました(ALWAYS』9号で既報)。 石神井池でブルーギルが跋扈するのは時間の問題です。それらは石神井川に進出してくることは十二分に想像されます。
  そこでSSFとして『ブルーギル・バスター隊』を発足させたいと意気込んでいます。特定外来種指定なので、「園内に持ち込めない・持ち出せない」という法的な縛りがあります。
  そこで井の頭かんさつ会などの先達に学びながら、準備を始めていります。ブルーギルやブラックバスの害の恐ろしさ、その習性や捕獲方法、バスターズ(駆除隊)の組織づくり、公園の許可申請、活動資金の確保など、これまた課題の山積みですが、今やらずして何をやるか! の思いです。具体的に動きたいと思います。
  公園への申請は年度内に行う予定で準備しています。ブルーギル・バスターズは具体的には産卵・孵化する夏ごろから開始できないかと思っております。高校生や大学生と女性陣に呼びかけて人材を確保したい、と思っています。そして体制を整えて月1回程度の調査捕獲(捕獲したものを分類して在来種は池の戻す)を実施したい……。その思いです。応援できる方の紹介、参加の呼びかけ、アイデアなど何でもよいですから、これと言った知恵を出して下さい。良いもの、可能なものは出来るだけ取り組んでいきたいと思います。

ーーーSSF/佐藤英


2013年12月14日土曜日

井の頭公園池の近況

  井の頭公園池のかいぼり準備が進んでいます。 別添の記事が読売新聞に掲載されていました。 

  小生は土曜日ごとの講習会に参加しております。 今回の井の頭は市民参加型で行なうということで、準備が大切です。

  それはそれとして,何処もブルーギル、ブラックバスなど有害外来種対策で大変です。当会においても網の仕掛けと点検、女性の協力者を導入したく、素案しています(井の頭では女性群が頑張っていました)。


―――佐藤英