2013年9月3日火曜日

石神井池の水質調査


暑い夏も終わりと思いきや、9月1日の水質調査日は35度を超す中での調査となりました。この日はMさんに加えて新人のKさん(定年まじかの男性、下石神井在住)の3人で行ないました。水質は悪い状況に変わりありません。アオコは両池にまたがって発生しています。





三宝寺池では8~10㎝のブルーギル12匹の横並びを目撃しました。石神井池ではアオコの最盛期を迎えていますが、幸いなことに臭いの発生はまだありません。でも、温度との競争な感じがします。



ーーSSF/佐藤英






下記は調査結果のデータを示します。
 
 

2013年6月12日水曜日

水質調査活動の現状とお願い

23年以来続けている三宝寺池・石神井池の水質検査の一部を紹介します。 ここではパックテスト方式によるCOD値(化学的酸素消費量)を紹介しました。 もち論誤差もあるとは思いますが、それにしても150m~190mの深い地下から汲み上げられ、池の注がれている”地下水”にしては……!


貴方はこの数値をどのようにみますか? (SSFの調査項目は、COD以外に、気温・水温、PH、ちっそ・リン、透明度、概況、等を記録しています)

水質調査チームがいま危機にあります。3~4人の方の応援をお願いします。 調査は偶数月第1日曜日午前中に実施しています。調査資材等はSSFで用意。 石神井川調査も併せて行ないますので、自転車で参加下さい。

ご協力頂ける方は電話03-5910-7056佐藤まで、ご連絡ください。
Eメール(アドレス:ssf.jimukyoku@gmail.com) でご連絡を頂くことでも結構です。

<石神井公園水質調査(COD=パックテスト) 23.4~25.6 石神井公園再生フォーラム>
 年 月
調査地点
23.4
10
12
24.2
10
12
25.2
三宝寺池☆西端部
☆デッキ
☆枡形

観察園(竹林)








石神井池☆カエル

デッキ
出口
記念庭園 小池     



(☆=地下水注口)

2012年3月31日土曜日

ただいま工事中。 ”さくら見物”はご注意を!!

 石神井公園のさくらも遅ればせながら、今週中に開花することでしょう。先週末に公園を散策しましたが、池南側の歩道の改修工事がまっさかりで、歩道がいたるところで通行禁止となっています。さくら見物も落ち着いて出来ない状況です。迂回路をうまく利用することが賢明だと思いました。


 そこで、公園内の歩行禁止区域をご紹介します。池の南側部分は三宝寺池、石神井池とも工事個所がありますので、ご留意ください。池の北側道路はいちおう健在です。また、南側のもう一本南側道路は通行できます。普段あまり通らない道でしょうから、新しい趣が味わえることにもなりましょう。 せっかくのさくら見物ですから、楽しくご利用ください。 24.3.31 (鷹)



2012年3月10日土曜日

石神井池は日本一汚れた千葉・手賀沼より多い窒素分! 収穫は学術調査活動協力の約束取り付け

 明星大の岩見准教授は3月6日の午後に石神井公園に学生を伴って来園されました。SSFからは佐藤、真野、樽井の3人でお迎えご案内しました。2時間半、園内を歩かれて、5か所で水を採取され、三宝寺池西端部ではプランクトンを、石神井池・カエルの噴水では藻を採取(3月というのに育っていた)されました(写真)。8日には日野市の明星大キャンパスの岩見研究室を訪ねて、前日の調査結果等をお聴きしました。

写真 ①
 これまでの経過から地下水の注ぎ口であってもCOD値が高く(有機物を含む)、窒素・リンを含んでいることは承知していました。しかし、石神井池・カエルの噴水からじかに採取した窒素分の多さは驚きでした(別表を参照)。なんと日本一汚れているとされる千葉県手賀沼や霞ヶ浦の1.5倍もあったからです。リンも同様でした。こうした水がカエル噴水から1日当たり700~900トンの地下水が池に注がれていたのです。水中の窒素・リンがアオコ発生と深く関わっていると言います。そこで昨年8月、石神井池のアオコ発生状況の写真をお見せすると、岩見先生は即座に「アオコ発生をすぐにカエル噴水からの水供給を止めることです」と指摘されました。

写真 ②

 岩見先生からはいろいろなことを教わりつつ、話し合いました。アオコと窒素・リンの関連、ヘドロとの関係、プランクトンや藻のことなどもそうでした。知らなかったことや誤って理解していたことも勉強しました。しかし、一番の収穫は、「今後1年間は石神井池の調査活動を継続して行なう」という約束を頂いたことです。方向性が大分見えてきたところに、学術奈裏打ちがされることになるからです。まことに力強い味方の出現です。           (鷹)                                                            

別表


アオコ研究の第一人者・岩見先生と出会う

2月18日の午後、井の頭自然文化園の資料館で、『よみがえれ 井の頭池! かいぼりシンポジウム』が開催されました。参加者はおよそ70人ほどで、立ち見者が相当数いるほど盛り上がりを見せた集会でした。そのシンポジウムの冒頭パネラーを務めた明星大学・岩見徳雄准教授(理工学部総合理工学科環境・生態学系)とお話する機会がありました。
実はこのシンポジウムは西部公園緑地事務所が事務局を努める「井の頭恩賜公園100年実行委員会」が主宰すると言うことから注目した参加しました。行政当局が公然とかい彫りをテーマに掲げることは極めて珍しいことだからです。石神井公園では23年に記念庭園小池の小池が浚渫(かいぼりと同じ)が実現しましたが、これは防災公園化工事の付属して行なわれた例外的なことだったからです。石神井池のかいぼりには東部公園緑地事務所は厳として応じてくれませんでした。
岩見先生は上記の実行委員会のメンバーで水質担当をされて増す。休憩時間にコンタクトを図りました。石神井公園の水浄化、アオコの話にかなり興味をお待ちでした。その後もメールで連絡を取り合ったところ、とんとん話に進展して3月に石神井公園に来園されることになりました。8日には日野市の明星大学にお伺いすることが決まりました。ラッキーなことでした。
岩網先生は東南アジアで魚の養殖場のアオコ対策に取組まれ、また水質汚れで悪名高き手賀沼(千葉県)、霞ヶ浦でアオコをテーマに研究されておられます。井の頭公園も水質汚染やアオコも悩まされています。石神井公園でも昨年8月のアオコ発生状況を説明しました。井の頭も石神井も同じ状況下で共通項も多くあることが分ってきました。SSFでは22年から石神井公園の水質調査を始めて丸2年がたちました。水質悪化問題はますます深刻化してきています。地下150mから汲み上げられ、いけにじかに注がれる水は1日あたり3,700トンです。この水がきれいなら問題はないのですが、有機物が多く含まれ、窒素・リンともに多い。透明度は高いものの、まさに“農用水”(東部公園緑地事務所の言)の位置づけです。こうした見方が立った時に岩見先生にお目にかかったことになります。ともすれば感覚に頼ってきた水質浄化に学術的な水質研究が加わることになると思い、頼もしく思います。 (鷹)

2011年9月16日金曜日

旧日銀グランド問題に関する最近の動き

9月の第2週、練馬区議会に行きまして2人の先生に、①旧日銀の跡地公園計画案に対して、野球場化(固定)することに反対。 あくまでも多目的広場としての利用ーー極力、一般市民が散歩や遊び場として自由に利用できる形にして欲しい。②毎月3,000~3,500トンの地下水が汲み上げられ、石神井公園の池に注入されているが、この水質が悪い。目下、SSFで継続調査中であるが、今後何らかの対策が必要となる……旨をお伝えしてきました。

そして9月15日の練馬区議会・環境まちづくり委員会で旧日銀グランド跡地公園計画案が討議されました。添付図のように、前の案では多目的広場のど真ん中に描かれていた野球場が、現今のように道路(富士街道)の寄せられる案に変わって提案されました。外周に高く張り巡らす予定だった防球ネットは、1塁側、3塁側に延ばして設置するが、防球ネットも低目として、外野フェンスは設けない。景観に配慮しつつ、且つ歩行者がネット後ろを安全に通る事ができるようにしていたり、芝生も極力残す、となっています。 なお、この計画案は区議会・環境まちづくり委員会で9月20日に決定される予定だそうです。

SSFでは、多目的広場とすることに当初から全面的に賛成してきました。ただ、区資料にあった多目的広場(野球場)に異を唱えて、野球場化することに反対してきたのです。貴重な芝生広場をそのままに残しての開放ーー特に高齢者等と、幼児等がのびのびと過ごせる形にして欲しいと、区議会に陳情をしてきました。

その意味では、かなり改善されたと感じられます。しかし、問題はあります。それは①野球、サッカー、ラグビーは青少年向けか否か。②青少年向けとすれば、土・日曜、祝日と夏休み等に限定されるのか。③バードゴルフ等の団体利用はどうなるのか。④以上の利用日・利用時間帯以外は一般に自由開放されるのか否か。⑤それらを区民にPRするのか。⑥野球の場合は軟式なのか、硬式(リトルリーグ)も許されるのか……などがクリアーになっていません。

かつて区が主張したように「利用団体を制限した上での利用率でなく」、一般市民にも開放しての利用率を表して欲しい。むしら、団体利用を制限した利用法が公園本来のあり方だと思うのです。

皮肉な結果ですが、訪ねて懇談したお2人の区議のみが区提案に意見を言い、残りの区議は区にお任せスタイルのように感じました。


夜間は閉鎖管理

その他は、テニスコートが現在位置のまま7面、駐車場は有料で35台分、駐輪場は臨時に100台分を設置するとなっています。そして夜間閉鎖をし、クラブハウス、テニスコート保護、防犯から閉鎖管理するとしています。

ここにもいくつかの疑問があります。都立石神井公園と同じ管理法を取らないのはなぜでしょうか。都立でも、野球場等いくつかは閉鎖していますが、全体は24時間自由に出入りできます。クラブハウス、テニスコート、駐車場などは同様でいいと思います。しかし、出入り口を極端に制限し、閉鎖管理にする意図はなんなのでしょうか。区立と都立を区別する理由を良く説明をして欲しいと思います。

注文はありますが、区の提案が前進したのは評価したいと思っています。あと一歩の思いです(佐)。