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2013年12月5日木曜日

石神井公園内池の定例水質調査結果 - 平成25年12月1日時点

12月1日(日)の石神井公園池の定例水質調査結果を添付します。
寒くなって大分安定してきました。カエル噴水受け口には藻が繁茂して
いました。しかし、石神井池デッキでは底の石がくっきりと見えました。
でも、石神井川・茜歩道橋下では同日に流水でCOD値2・1・1を観測でき
ました。2,3日前に雨があったからかもしれません。
石神井池の出口でハトが10匹ばかりが水浴びをしていました。

次回は2月2日(日)午前9時、石神井公園管理事務所前集合で実施。








2013年11月16日土曜日

井の頭かいぼり隊第一回講習会の様子など

 119日(土)、井の頭公園資料館で「井の頭かいぼり隊」の第1回講習会が開催され、参加してきました。講師は小林光さん(全国ブラックバス防除ネットワーク事務局長)。全国どこの河川でもいる厄介者のブラックバス問題についてのお話でした。いまやバスもギルも川だけでなく、湖沼でもはびこって在来種を食べつくし、生態系破壊の超難物です。既報のように石神井公園池でも、三宝寺池でも年間5,000~10,000匹も捕獲・除去されちる恐るべき存在です(『ALWAYS9月号で掲載。別添の2表参照 - ご参考までに同表を下記にも添付しておきます)。

 そこで講演終了後に、小林さんを直撃。 ALWAYS』をお渡しして、「数年間横ばい状態だったバスもギルも2011年から2ケタの急増となっちる。この原因についてお訊ねしたい」と申し上げたところ、小林さんが仰るには、「誰かがバス、ギルを池に放流したのでしょう。それが急速に増えなかったのは、バス、ギルの卵が池にいた在来種が捕食者となったいたからでしょう。しかし、その在来種がバスやブルに食べつくされてしまった。その後に産卵されたバスやギルが捕食者がいないのでそのまま育ってきた。これが急激増加の説明になります。かなり深刻な状況です」

 初対面で立ち話のため、それ以上の話は出来ませんでしたが、納得のいく話でした。バスやギルの生態や除去・防除についていといととご教示頂きたいとお願いして別れました。


 「井の頭かいぼり隊」については、説明会が120名余り、第1回講習会が 70名の参加があり、かなりもりあっがています。 ただ119段階では隊の申込みは26人で、まだ申込みには余裕がある様子でした。公園のかいぼり問題の基本を教えて頂ける感じで有益な講習会になりそうです。興味おありの方はまだ間に合いそうです。






2013年9月23日月曜日

石神井池、三宝寺池の外来種最新データ

  
  石神井池のアオコはかなり多かったのですが、幸いなことに悪臭は発していません。 先日、外来種問題の貴重なデータを入手しましたので、ご紹介します。 (カーソルを表の上に合わせてクリックすると拡大表示されます。)
                                   
表1について:                      (表1) 
(2007年~2012年の在来種の捕獲数と外来種の駆除数)

  SSFが発足(19年)して最初にアクションを起こしたのが、外来種問題でした。特にカミツキガメ駆除でした。「人に被害が出ないうちに…」と緊急対策を求めました。この年の三宝寺池の調査駆除で43匹ものカミツキガメの捕獲がありました。しかし、駆除の対象区域が三宝寺池の一部に限られていたこともあり、都(東部公園緑地事務所)と交渉。 「明らかにゼロに近づくまで調査捕獲の続行。最低5年程度の実施(捕獲調査)を強く求めました。同時にミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)の捕獲駆除も行われました。調査は生態工房が担当。 
  その後、カミツキガメの幼体の確認もありました(調査継続が正解だったことになります)。カミツキガメ捕獲の定置網にブルーギル、ブラックバスが入り込んでいることがありました。20年からはこれらの外来肉食魚も捕獲駆除対象となりました。そして23年度からは増えすぎたメタボコイの捕獲も追加されました。 
  表の中で非常に気になることがあります。それは23年度からブル-ギル、ブラックの稚魚が大量に捕獲されていることです(捕獲網の眼のせいでそれ以前に捕獲できなかったのかもわかりませんが…)。明らかに繁殖活動が行なわれています。コイの稚魚が見られないように感じていますが、それとも関係がありそうです。

  いずれにしても、これらの調査経過等を良く見てほしいと思います。お気づきのことやご意見がありましたら、ご連絡ください。

表2について:                                (表2) 
(2013年6・7月捕獲結果と9月捕獲状況))
  これまで三宝寺池だけだった外来種の捕獲駆除調査が今年春から石神井池でも始まりました(調査は生態工房)。発注者は東部公園緑地事務所です。67月の捕獲調査データです。 
  ここでも解かることは、三宝寺池にいる有害な外来種は石神井池にもいることです。ともすれば「ブラックバス、ブルーギルは石神井池にはいない…」という人もいました。しかし、あれだけの釣り人が石神井池にいるわけはそれ以外に理由がないと思っていました(都立公園内での釣りは原則禁止です。しかし、東京都は煮え切らない態度があり、管理担当者も苦慮しています)。それは置いといて、やっぱり、ブラックバス、ブルーギルが石神井池でも大量に捕獲されました。調査範囲を広げれば、この数はどんどん膨らんでいくことでしょう。唯一モツゴが奮闘しているのはうれしいことですが…、何時まで続いてくれることか!。

  256月から石神井池で中の島西側に調査区域が設置され、調査が始まりました(詳しくは現在編集中の『ALWAYS』9号に掲載予定)。
   913日に折よく、石神井池西端部で魚類等の捕獲調査活動を見てきました。本来ここはアオコ対策の実験調査が行われるのです(6月~12月)が、業者の申し出により、魚類の捕獲(定置網を仕掛けて)も併せて実施されています。 定置網からバケツに移された獲物を覗いてみました。40㎝径のバケツ半分程に、スジエビ、テナガエビに交じって小魚がうごめいています。体調は1~2cmです。責任者の方に訊くと「ブルーギルの稚魚が大半、1000匹以上はいるよ」とのことでした。気が付いたことがあります。67月の生態工房の調査時にはほとんどいなかったブルーギルの稚魚が9月段階ではこれだけ大量に捕獲されたのはなぜ?  産卵期等のずれがあるのかもしません…。
  いずれにしろ、石神井池にも大量の肉食外来種のブラックバス、ブルーギルが氾濫している現実を見せつけられた。
  
  井の頭公園のかいぼりも大方固まってきたようです。24日の週に西部公園緑地事務所の細岡所長、大道工事課長と懇談する予定です。どうやら井の頭公園池は”日干し”と言うことになりそうですが、直接会って確かめてきたいと思います。

―――SSF/佐藤英

2012年3月31日土曜日

ただいま工事中。 ”さくら見物”はご注意を!!

 石神井公園のさくらも遅ればせながら、今週中に開花することでしょう。先週末に公園を散策しましたが、池南側の歩道の改修工事がまっさかりで、歩道がいたるところで通行禁止となっています。さくら見物も落ち着いて出来ない状況です。迂回路をうまく利用することが賢明だと思いました。


 そこで、公園内の歩行禁止区域をご紹介します。池の南側部分は三宝寺池、石神井池とも工事個所がありますので、ご留意ください。池の北側道路はいちおう健在です。また、南側のもう一本南側道路は通行できます。普段あまり通らない道でしょうから、新しい趣が味わえることにもなりましょう。 せっかくのさくら見物ですから、楽しくご利用ください。 24.3.31 (鷹)



2012年3月10日土曜日

石神井池は日本一汚れた千葉・手賀沼より多い窒素分! 収穫は学術調査活動協力の約束取り付け

 明星大の岩見准教授は3月6日の午後に石神井公園に学生を伴って来園されました。SSFからは佐藤、真野、樽井の3人でお迎えご案内しました。2時間半、園内を歩かれて、5か所で水を採取され、三宝寺池西端部ではプランクトンを、石神井池・カエルの噴水では藻を採取(3月というのに育っていた)されました(写真)。8日には日野市の明星大キャンパスの岩見研究室を訪ねて、前日の調査結果等をお聴きしました。

写真 ①
 これまでの経過から地下水の注ぎ口であってもCOD値が高く(有機物を含む)、窒素・リンを含んでいることは承知していました。しかし、石神井池・カエルの噴水からじかに採取した窒素分の多さは驚きでした(別表を参照)。なんと日本一汚れているとされる千葉県手賀沼や霞ヶ浦の1.5倍もあったからです。リンも同様でした。こうした水がカエル噴水から1日当たり700~900トンの地下水が池に注がれていたのです。水中の窒素・リンがアオコ発生と深く関わっていると言います。そこで昨年8月、石神井池のアオコ発生状況の写真をお見せすると、岩見先生は即座に「アオコ発生をすぐにカエル噴水からの水供給を止めることです」と指摘されました。

写真 ②

 岩見先生からはいろいろなことを教わりつつ、話し合いました。アオコと窒素・リンの関連、ヘドロとの関係、プランクトンや藻のことなどもそうでした。知らなかったことや誤って理解していたことも勉強しました。しかし、一番の収穫は、「今後1年間は石神井池の調査活動を継続して行なう」という約束を頂いたことです。方向性が大分見えてきたところに、学術奈裏打ちがされることになるからです。まことに力強い味方の出現です。           (鷹)                                                            

別表


アオコ研究の第一人者・岩見先生と出会う

2月18日の午後、井の頭自然文化園の資料館で、『よみがえれ 井の頭池! かいぼりシンポジウム』が開催されました。参加者はおよそ70人ほどで、立ち見者が相当数いるほど盛り上がりを見せた集会でした。そのシンポジウムの冒頭パネラーを務めた明星大学・岩見徳雄准教授(理工学部総合理工学科環境・生態学系)とお話する機会がありました。
実はこのシンポジウムは西部公園緑地事務所が事務局を努める「井の頭恩賜公園100年実行委員会」が主宰すると言うことから注目した参加しました。行政当局が公然とかい彫りをテーマに掲げることは極めて珍しいことだからです。石神井公園では23年に記念庭園小池の小池が浚渫(かいぼりと同じ)が実現しましたが、これは防災公園化工事の付属して行なわれた例外的なことだったからです。石神井池のかいぼりには東部公園緑地事務所は厳として応じてくれませんでした。
岩見先生は上記の実行委員会のメンバーで水質担当をされて増す。休憩時間にコンタクトを図りました。石神井公園の水浄化、アオコの話にかなり興味をお待ちでした。その後もメールで連絡を取り合ったところ、とんとん話に進展して3月に石神井公園に来園されることになりました。8日には日野市の明星大学にお伺いすることが決まりました。ラッキーなことでした。
岩網先生は東南アジアで魚の養殖場のアオコ対策に取組まれ、また水質汚れで悪名高き手賀沼(千葉県)、霞ヶ浦でアオコをテーマに研究されておられます。井の頭公園も水質汚染やアオコも悩まされています。石神井公園でも昨年8月のアオコ発生状況を説明しました。井の頭も石神井も同じ状況下で共通項も多くあることが分ってきました。SSFでは22年から石神井公園の水質調査を始めて丸2年がたちました。水質悪化問題はますます深刻化してきています。地下150mから汲み上げられ、いけにじかに注がれる水は1日あたり3,700トンです。この水がきれいなら問題はないのですが、有機物が多く含まれ、窒素・リンともに多い。透明度は高いものの、まさに“農用水”(東部公園緑地事務所の言)の位置づけです。こうした見方が立った時に岩見先生にお目にかかったことになります。ともすれば感覚に頼ってきた水質浄化に学術的な水質研究が加わることになると思い、頼もしく思います。 (鷹)

2011年8月13日土曜日

アオコが大発生・・・石神井池西半分に広がる


今、石神井池にアオコが大発生中です。西半分の水面がアオコの緑で覆われています。8月6日の時点では臭いはありませんでしたが、ここ数日の酷暑でどうなるか……、心配です。
SSFでは、4年前から「水質を改善してアオコを根絶して!」と石神井公園を管轄する東部公園緑地事務所に毎年強く申し入れしてきました。対策実施が遅きに失したことにならなければいいな、と思います。
水質改善には池の浚渫(かいぼり)が最善と思いますが、その他にも、ばっ気方法(水に空気を入れ込む。例えば噴水の設置や、水中に空気を強制的に吹き込むなど)、バクテリア工法などいくつかのやり方があります。SSFでは今後とも注視して行きたいと思います。

一日3,500トンの汲み上げ地下水に注目・・・「石神井公園池の水質調査」

8月6日の午前中、定例の「石神井池の水質調査」を6地点で実施しました(データ添付)。昨年からの継続した事業です。

これまでの調査を基に「池の汚濁状態も悪いが、注がれている地下水(日量3000~3500トン)にも問題あり? 」と感じているからです。今年6月からは3か所の地下水注入口の調査を始めました。その結果、余りの水質の悪さ(COD値5~7)に唖然としました。都市河川の河口付近の汚れと同じレベルだったのです。見た目は澄んでいますがCOD値は驚きの閣下でした(SSF広報紙『ALWAYS』第7号掲載)。

今回調査では、水の透明度の調査を加えて行なうことになりました。場所によってCOD値にばらつきがありました。透明度ではまずまず良好でした。引き続いて調査をします。

聞くところでは「これらの注入口から飲料用に持ち帰っている人もいる…」そうですが、やめたほうが良いと思います。

ご参考までに、今年度(平成23年度)の水質調査データシートを下に示します。  データ―シート画面をクリックして頂くと大きな画面でご覧頂く事が出来ます。





石神井池に新装置を設置!

石神井池西端の「カエルの噴水」近くの桟橋に新しい装置が2基新設されました。稼働は8月初旬からです。8月6日に水質検査に行っていて初めて発見しました。これが6月に東部公園緑地事務所:工事課長が言っていた「石神井池のアオコ対策を検討している」という対策の一貫かと思います。この装置は水中の窒素分を吸収し、ばっ気を図る効果があるとのことです。この装置だけで、石神井池半分に広がってしまったアオコ対策にどの程度の機能・効果があるか……は疑問? です。 詳しいことを東部事務所に確認して報告したいと思います。